半数以上の人が「道化恐怖症」を持っている?
研究チームはまず、一般人における「道化恐怖症」の割合とその重症度を評価するためのアンケートを新たに作成(Origin of Fear of Clowns Questionnaire; OFCQ)。
18歳から77歳の健康な男女987名に参加してもらい、アンケートに回答してもらいました。
その結果、半数以上の528名(53.5%)が程度の差はあれ「ピエロが怖い」と回答しており、そのうち5%は重度の「道化恐怖症」と評価されています。
興味深いことに「ピエロが極端に怖い」と答えたこの割合(5%)は、他の恐怖症と比較して高くなっています。
具体的には、動物(3.8%)、血液・注射・怪我(3.0%)、高所(2.8%)、洪水・天候(2.3%)、閉所(2.2%)、飛行(1.3%)となっています。
また男性よりも女性の方がピエロをより恐れていることが示されました。
この性差の理由は定かでありませんが、ヘビやクモなど他の恐怖症に関する研究結果ともこの傾向は重なります。
それから、道化恐怖症の割合は年齢とともに減少しており、これも他の恐怖症の研究結果と一致しています。
では、その恐怖の根本にあるものは何なのでしょう?
チームは次に、ピエロに対する恐怖心の起源を探ることにしました。