ネコの「フレーメン反応」はなぜ起こる?

ネコが特定のにおいを嗅いだとき、口を半開きにしてかたまってしまうのはフレーメン反応と呼ばれるものです。
「くさい……」と言わんばかりの表情ですが、フェロモンに似たにおいを嗅いだときに起こる現象で、ウマやイヌなどの哺乳類でも見られます。
ウマは上唇をめくりあげ歯をむき出しにする、イヌは口元をパクパク動かすなど、フェロモンを感じたときの表情はバラバラですが、共通しているのは上あごの歯の付け根を空気にさらしていることです。
フェロモンを嗅ぐのは鼻じゃない!

フェロモンを嗅ぎ取る器官はヤコブソン器官と呼ばれ、ネコの場合は鼻ではなく上あごの前歯の裏あたりについています。
フレーメン反応の際に口を半開きにしているのは、上あごのヤコブソン器官ににおいを送り込んでいるときの顔なのです。
また、ネコは「未知のにおい」を嗅いだときにもフレーメン反応をします。
ヤコブソン器官は鼻の嗅覚器官より感覚が鋭敏であると言われており、より精密ににおいを感じ取ることができます。
フレーメン反応をしながらかたまっているネコの様子は人から見ると臭さに打ちひしがれているように見えるかもしれませんが、実際は「フェロモンに似ているけどどうだろう?」「嗅いだことないけど危険なものではないかな?」とにおいを分析している顔なのです。
ヤコブソン器官は攻撃性にも関連する

このように、鼻以上ににおいの分析に役立っているヤコブソン器官は、機能しなくなるとネコの行動にも大きな影響を及ぼします。
フランス・応用動物行動学研究所 (IRSEA)のピエトロ ・アスプローニ氏らの研究によると、上あごの皮膚の炎症によりヤコブソン器官の機能が疎外されてしまったネコはネコ同士の攻撃性が高くなったそうです。
フェロモンというと発情に関わるものと考えられがちですが、実は様々な役割があり、ネコ同士のコミュニケーションや、ネコを落ち着かせる役割もあります。
フェロモンが感じ取れなくなると、ネコの不安が強くなる上、他のネコとのコミュニケーションもうまくいかなくなるため、攻撃的なネコになってしまうのです。
それだけ、ネコにとって「におい」は重要なもの。
ネコの嗅覚やにおいに関する研究が進むことは、今後のネコたちにどのように影響するのでしょうか?


























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