30億人が話す言葉の起源を探る
ユーラシア大陸の多くの人々は「足」を現すのに似た言葉を使っています。
フランスでは「ピエ(pied)」ベンガル語では「パー(pa)」初期ヴェーダ語では「pat(パット)」英語では「foot(フット)」などです。
どれも「P」や「T」を含む似た音を持つことがわかります。
また数字の3を現わす言葉は、英語なら「three(スリー)」ラテン語なら「tres(トレース)」ヒンディー語なら「तीन(ティーン)」となっています。
こちらもやはり「T」を基本にした音の響きを持っています。
このような類似点が存在するのは、ヨーロッパからインドにかけて使用されている言語が、インド・ヨーロッパ語族と呼ばれる、同じ系統の言語に属しているからです。
ヨーロッパ人とインド人は文化も肌の色も全く違うように思えますが、遺伝的にはヨーロッパ人もインド人も同じコーカソイドと呼ばれる人種に分類されます。
(※アジア系はモンゴロイド、アフリカ系はネグロイドと呼ばれています)
極論すれば「インド人は肌が黒いだけのヨーロッパ人」あるいは逆に「ヨーロッパ人は肌が白いだけのインド人」となるでしょう。
現在、インド・ヨーロッパ語族に属する言語を母国語とする人々は30億人に及び、多種多様の言語にわかれていますが、それらすべてが共通の母体となる言語(原語)から枝分かれしたと考えられています。
現在30億人に及ぶと言われているインド・ヨーロッパ言語属は「いつ・どこで・誰が」話しはじめたのでしょうか?