グラビティヒルの正体は目の錯覚
グラビティヒルでは、本来下り坂であるはずの道が上り坂に見えてしまいます。
一昔前までこれは謎の現象で、その場所では時空が歪んでいるなどと言う人もいましたが、現在はこれが環境の影響を受けて発生する目の錯覚だと言うことが、様々な研究によって明らかにされています。
例えば、丘や山に囲まれた道路では、遠くに見える地平線の位置が通常よりも高くなることがあります。そのため、脳は水平線の位置を誤認し、坂道の傾斜を正しく認識できなくなるのです。

こういう錯視画像を見たことがあると思います。このような画像でも人間は簡単に線の角度を誤解してしまいます。
人間は周囲の環境情報から、傾斜を理解しようとします。そのため生えている木の角度が傾いているだけでも、傾斜の方向を勘違いしやすいのです。
では、最初の画像で示したような、ボールが坂道を登っているように見える錯覚はなぜ起こるのでしょうか?
詳しく見ていきましょう。