洗浄液の量を制御する蛇口システムの存在
なぜ40Hzの刺激が洗浄液を増やすのか?
謎を解くため研究者たちは、ニューロンの世話係として知られる「星状細胞(アストロサイト)」にに着目しました。
この星型をした細胞には洗浄液の量を調節する存在する蛇口システム「アクアポリン4(AQP4)」と呼ばれるスイッチが存在します。
この蛇口システム(AQP4)が働くと星状細胞は血管に並行する形で配管されているラインから洗浄液を放出させ、脳内の汚れを除去します。
研究者たちがマウスを遺伝子操作して、この蛇口システム(AQP4)を働かなくさせたところ、40Hzの刺激を与えても、アミロイドβの洗い流しが起こらなくなっていることが確認できました。
この結果は、40Hzの刺激によって洗浄液を増加させるには、蛇口システム(AQP4)にの働きが必要であることを示しています。
研究者たちも「脳脊髄液の流入はアクアポリン4の働き(分極)の増加と関連していた」と述べています。
しかしこの段階でも「40Hzでなければならない理由」までは解き明かされていません。
音と光が蛇口を揺さぶって洗浄液を流さたのでしょうか?
どうやら違うようです。