・ネクタイが脳への血流を妨げていることを発見
・実験では、ネクタイを着用する人はしない人よりも血流が7.5%低下した
・ネクタイによる目に見える症状はないが、認知機能を低下させている恐れも
6月30日付の“Neuroradiology”に掲載された研究によると、ネクタイは首の血管を圧迫して脳への血流を妨げていることが分かりました。
https://link.springer.com/article/10.1007/s00234-018-2048-7
過去の研究では、ネクタイを締めることで眼圧が高くなることが分かっています。眼圧の上昇は視神経へ悪影響を及ぼし、緑内障になるリスクが高まる危険性もあります。
今回研究チームは、ネクタイによる血流への影響を計るためにMRIを用いて調査を行いました。調査では、30人の成人男性を襟の開いたシャツを着たグループと、ビジネスシャツにネクタイをしたグループに分けて、それぞれのグループをスキャンしました。
調査の結果、ネクタイをしたグループは別のグループと比べて、脳への血流が7.5%も低下していることが分かりました。この血流の低下によるはっきりとした症状が表れることはありませんが、認知機能が低下している可能性が大いにあります。これは、仕事のために着用するネクタイが仕事の生産性を下げるという結果も示しています。
この結果を受けて、世界的なIT企業Appleのスティーブ・ジョブズやFacebookを創設したマーク・ザッカーバーグのように、ネクタイをせずに軽装で仕事を行う習慣を見習ったほうがよいかもしれませんね。
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