糖尿病患者が多かった
このような食生活を送っていた平安貴族ですが、糖尿病に苦しむ人も多かったと言われます。
先述したように極度に炭水化物と塩分の多い食事を取っていることに加えて、当時飲まれていた酒は現在よりも糖度が高く、それゆえ多くの平安貴族の内臓はボロボロでした。
さらに平安貴族は蹴鞠などといったスポーツをすることはあったものの、基本的には朝廷などでデスクワークをしており、恒常的な運動不足に陥っていたのです。
例えば平安時代を代表する貴族の藤原道長は、50歳を過ぎたころから異常な喉の渇きを訴えるようになり、頻繁に水を飲むようになりました。
道長は礼拝の最中でも中断して水を飲むなどしており、かなり異常な量の飲水量であったことが窺えます。
なお当時は糖尿病という概念を人々が理解していなかったことから、これらの病気は飲水病と呼ばれており、当時の医者たちは熱病の一種であると考えていました。
道長は渇きを癒すために効果があると言われていた葛の根などを試しましたが、当然効果はあまりなく、激しい胸の痛みや視力の低下などといった糖尿病の症状に悩まされるようになりました。
このようなこともあって、道長は「この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることもなしと思えば」というあの有名な望月の歌を詠んだ頃には、月が満ちているか欠けているかさえ満足に見ることができなかったと言われています。
昔の食事は今と比べて健康的だった印象がありますが、平安貴族の食事は現代とはかなり異なっているものの、現代同様、糖尿病に苦しむ人が多かったあたり、炭水化物や塩分を好む人間の習性は1000年前もあまり変わっていなかったようです。
上流階級の貴族は食べ物が豊富で糖尿病なども多かったかもしれませんが、一般庶民は十分な食べ物もなく基本飢えてたんじゃないでしょうかね。今の北朝鮮のように。
やはり、野菜不足がうかがえます。野菜を味噌で味付けた煮物を食べていたなら良かった。
豆腐や納豆等大豆加工品はまだ無かったのかな?
時代と共に食生活は変化してますね。過去の生活を知り今に活かす生活が良いでしょう。🙋🙇