「1週間立ちっぱなし生活」の結果は?
pigmieさんは1週間立ちっぱなし生活にあたり、「寝るとき以外はすべて座らない」というルールを設けました。
仕事はスタンディングデスクを使い、食事も立ったまま、トイレは中腰で済ませるようにし、移動も車には乗らず歩きにしています。
(※ 動画は記事の最後に添付してあります)

挑戦の結果、pigmieさんが実感した座らないことの最も顕著な効果は「お通じ」に現れました。
以前よりも食事の消化がとても良くなり、快便が続くようになったといいます。
それから立った状態で仕事をすることで、1日の生産性が約30%向上していました。
これは以前の研究かられっきとした科学的な理由が明らかになっています。
立った状態で仕事をすると座った状態よりも血流が良くなり、脳に酸素と栄養が十分に供給されるので、集中力や注意力が高まりやすいのです。

ところが、立ちっぱなし生活は徐々にデメリットの方が上回っていきました。
pigmieさんによると、立ちっぱなしはとにかく体への負担が大きく、疲労の蓄積や体の痛みを感じ始めたといいます。
仕事の生産性も疲労が溜まるにつれて落ちていきました。
さらに日が経つにつれて姿勢が悪くなり、関節の痛みがひどくなったため、これ以上は無理だと判断し、挑戦は5日目で終わりを迎えています。
こちらが実験前と実験後のpigmieさんの体の変化です。

実験前より下腹が出て猫背になっており、体重は0.45kgほど増えていました。
これはおそらく、「足腰の痛みや体の疲労を紛らわすために、いつもより多く食べてしまったからだろう」と話しています。
まあ事前に予期されてはいたでしょうが、pigmieさんの挑戦は「極端な立ちっぱなしは体に悪い」という結果に終わりました。
しかし、彼が立ちっぱなし生活の序盤で様々な健康面の改善を感じたと話していたように、座りっぱなしの弊害を軽減させるための努力をすることは有効なようです。
では、1日にどれくらいの運動量をこなせば、座りっぱなしの弊害を軽減できるのでしょうか?