画像
ミシガン湖の底に謎のクレーターが発見される / Credit:Wisconsin Shipwreck Coast National Marine Sanctuary_Scientists confirm there are 40 huge craters at the bottom of Lake Michigan(Live Science 2024)
geoscience

【直径300m】ミシガン湖の底に40個以上見つかった巨大クレーターの謎 (2/2)

2024.10.06 Sunday

前ページミシガン湖の底に存在する40個以上の巨大クレーター

<

1

2

>

ミシガン湖の湖底のクレーターは陥没孔!?

ミシガン湖の湖底に存在する40個のクレーターが、いつ、どのように形成されたかは、未だ明らかになっていません。

それでも研究者たちは、これらが陥没孔(またはシンクホール)かもしれないと考えています。

画像
地下の石灰岩の崩壊により表層が落ち込み、大きなクレーターができたのかもしれない / Credit:Wikipedia Commons_Sinkhole

陥没孔とは、地下水による浸食、あるいは何らかの科学的な変化によって、地下にある岩石が崩壊し空洞が発生。

それが原因で、その上部の表層(ここでは湖底)も崩壊して穴が開いた状態を指します。

これは石灰岩など、水に溶解しやすい岩石で構成される地形で生じやすいとされています。

そしてミシガン湖の下には確かに石灰岩が多く存在しているため、これら謎のクレーターも「陥没孔」である可能性があります。

地下の岩石が崩壊した分、表層が落ち込み、大きなクレーターができてしまったというのです。

画像
ヒューロン湖の陥没孔 / Credit:University of Michigan(YouTube)_Lake Huron Sinkhole gives Clues to Oxygen Production on Early Earth(2021)

ちなみに、同じく五大湖の1つであるヒューロン湖では、過去の調査により、似たような湖底のクレーターが確認されており、それが陥没孔であることが分かっています。

もちろん、ミシガン湖の場合は、更なる研究が行われるまで「陥没孔」だと断定すべきではありません。

クレーターやくぼみの形成のメカニズムは様々だからです。

例えば、「謎のくぼみ」といえば、2023年のキール大学の研究では、北海の海底に存在する4万個もの小さなくぼみの「誰も予想しえなかった原因」が明らかになりました。

北海の海底に無数にできた「謎のくぼみ」科学者が意外な原因を見つける

その犯人はネズミイルカであり、砂地に潜るイカナゴ科の魚を捕らえる時にできた「くぼみ」でした。

ミシガン湖の巨大なクレーターを同じようにイルカが作ったはずはありませんが、もしかしたらこの謎のクレーターの原因も「誰も予想しえないもの」かもしれません。

ミシガン湖の謎を明らかにする今後の研究に期待したいものです。

<

1

2

>

コメントを書く

※コメントは管理者の確認後に表示されます。

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

地球科学のニュースgeoscience news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!