ミシガン湖の湖底のクレーターは陥没孔!?
ミシガン湖の湖底に存在する40個のクレーターが、いつ、どのように形成されたかは、未だ明らかになっていません。
それでも研究者たちは、これらが陥没孔(またはシンクホール)かもしれないと考えています。
陥没孔とは、地下水による浸食、あるいは何らかの科学的な変化によって、地下にある岩石が崩壊し空洞が発生。
それが原因で、その上部の表層(ここでは湖底)も崩壊して穴が開いた状態を指します。
これは石灰岩など、水に溶解しやすい岩石で構成される地形で生じやすいとされています。
そしてミシガン湖の下には確かに石灰岩が多く存在しているため、これら謎のクレーターも「陥没孔」である可能性があります。
地下の岩石が崩壊した分、表層が落ち込み、大きなクレーターができてしまったというのです。
ちなみに、同じく五大湖の1つであるヒューロン湖では、過去の調査により、似たような湖底のクレーターが確認されており、それが陥没孔であることが分かっています。
もちろん、ミシガン湖の場合は、更なる研究が行われるまで「陥没孔」だと断定すべきではありません。
クレーターやくぼみの形成のメカニズムは様々だからです。
例えば、「謎のくぼみ」といえば、2023年のキール大学の研究では、北海の海底に存在する4万個もの小さなくぼみの「誰も予想しえなかった原因」が明らかになりました。
その犯人はネズミイルカであり、砂地に潜るイカナゴ科の魚を捕らえる時にできた「くぼみ」でした。
ミシガン湖の巨大なクレーターを同じようにイルカが作ったはずはありませんが、もしかしたらこの謎のクレーターの原因も「誰も予想しえないもの」かもしれません。
ミシガン湖の謎を明らかにする今後の研究に期待したいものです。