NASAが「太陽活動極大期に達している」と報告
太陽は、その活動や見かけが周期的に変化しており、活動の活性化と沈静化が波のように繰り返されています。
つまり太陽活動は、最小(太陽極小期)→ 最大(太陽極大期)→ 最小(太陽極小期)という周期で繰り返されています。
そして、太陽活動の最小値を基準とした1セットを「太陽活動周期」と呼びます。
太陽活動周期は約11年ごとに巡り、観測されて以来、1755~1766年を「第1太陽周期」として、それ以降も番号が付けられています。
2024年は、2019年12月から始まった「第25太陽周期」に含まれています。
では現在、第25太陽周期において、太陽はどのような段階にあるのでしょうか。
2024年2月、欧州宇宙機関(ESA)は、「ここ2年半で太陽の活動が活発化している」ことを報告し、その違いを「2021年2月」と「2023年10月」の太陽画像から明確に示しました。
太陽活動が最小値から最大値に向かって、いよいよ活発になってきているのです。
こうした証拠から、2024年にもなれば、そろそろ太陽活動極大期を達するころだと予測できました。
そして2024年10月15日、NASAは、「第25太陽周期」において、太陽が「太陽活動極大期」に到達したと公式発表しました。
NASAによると、この極大期は「今後1年間続く可能性がある」とのこと。
ちなみに、太陽活動の変化は綺麗な曲線で描けるようなものではなく、極大期のピークを特定するには、ピーク後の太陽活動の一貫した沈静化を追跡しなければいけません。
そのため、極大期は今後1年続くと予想されるものの、その正確なピークを特定するには、さらに何カ月か待つ必要があります。
それでも今回のNASAの報告では、2019年の極小期の太陽と2024年の極大期の太陽がどれほど異なるのか、比較画像で明らかにしており、私たちは「今まさに太陽の活動が最大になっている」と感じることができます。