アイデアが生まれやすい「チーム作り」とは?

新しいアイデアを生み出すために、どのようなチーム作りが最適なのでしょうか。
一般的に、アイデア創出には「多様な視点が必要」と言われます。
例えば、異なる専門分野の人を集めて議論することで、ユニークな発想が生まれると考えられています。
またオープンな環境で自由にコミュニケーションを取ることが、創造性を高めると信じられてきました。
しかし、この考え方には落とし穴があるかもしれません。
これまでの研究では「グループの多様性」と「アイデアの質」に確かに相関関係があるものの、単に異なるバックグラウンドの人を集めるだけでは十分ではないことが示唆されているのです。
例えば、ある研究ではグループのメンバーがあまりにも異なると、お互いの意見を理解するのが難しくなり、意見のすり合わせが進まず、無難な結論に落ち着いてしまう傾向があることが報告されています(PNAS, 2004)。
では、どんなチームであれば「斬新で実用的なアイデア」を生み出せるのでしょうか?