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アロエベラは「媚薬」だった。勃起不全の救世主となるか

2018.08.11 Saturday

Point
・マウスへの実験により、アロエベラにオスの性欲をアップさせる「媚薬」としての効果が確認された
・アロエベラの中のエタノールが、テストステロンとコレステロールを増加させることがその要因であると考えられる
・副作用のないアロエベラが、副作用の強いバイアグラに代わって救世主となる可能性がある

世界中で様々な用途に用いられているアロエベラ。たとえばナイジェリアでは、アロエベラを胃潰瘍、便秘、湿疹などの治療薬として使用しています。

しかし、そんな「万能薬」アロエベラに、男性の性欲をアップさせる「媚薬」の効力があることを知っている人は少ないのではないでしょうか。2017年のベニン大学の研究者らによるマウスを用いた実験で、その効果が示されています。

Aphrodisiac potentials of the ethanol extract of Aloe barbadensis Mill. root in male Wistar rats
https://bmccomplementalternmed.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12906-017-1866-1

実験では、アロエベラからエタノールを抽出。研究者たちは、この抽出物にこそ「媚薬」の役割があることを主張します。

発情期ではない105匹のマウス(オス75匹、メス30匹)に対して行なわれたこの実験。オスは15匹ごとに、以下の5つのグループに分けられました。

・グループA:比較のためのグループ。賦形剤が与えられた。

・グループB、C、D:それぞれ体重1kgに対して100mg, 200mg, 400mgの「媚薬」とされるエタノール抽出物が与えられた。

・グループE:体重1kgに対して5mgのバイアグラが与えられた。

2週間にわたり、それら決められた量・物質をマウスに対して経口投与。それぞれのグループにおける、初日、7日目、14日目の性行動について観察しました。あらかじめメスには「発情ホルモン」として知られるエストラジオールプロゲステロンが投与されています。

実験の結果、エタノール抽出物を投与されたグループB、C、Dのマウスの性行動が非常に活発になっていることが確認されました。より頻繁にメスにまたがり、さらにマウンティングから挿入行為までの時間が短くなっていることが判明。これは、マウスの性的興奮の高まりを示すものです。

研究者たちはこの要因が、オスのテストステロンコレステロールの増加によるものであると考えています。男性ホルモンの一種であるテストステロンは、性的欲求を増幅させるものとして知られており、コレステロールは睾丸が正常に機能するために必要なものです。

さらに、エタノール抽出物を投与されたマウスには、実験中大きな副作用は確認されませんでした。現在、勃起不全の治療薬として一般的であるバイアグラに、頭痛や消化不良など多くの副作用が報告されていることを考えれば、アロエベラの秘めた可能性は大きなものであると言えます。

多くの国の人々は、アロエベラを簡単に入手することができます。そんな私たちにとって非常に身近な存在である植物が、「副作用のない媚薬」であることが分かった今回の研究。アロエベラが世界中の男性の救世主となる日も近いかもしれません。

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via: naturalnews / translated & text by なかしー

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