連日の猛暑で、辟易としている人も多いのではないでしょうか。とはいえ、暑いのは悪いことばかりでもないかもしれません。海外のネット上で「暑さが男性のペニスを大きくする」という「サマーペニス現象」が、実しやかにささやかれています。果たしてこれは本当なのでしょうか?
https://www.mirror.co.uk/lifestyle/health/men-claim-heatwave-giving-summer-12976873
そもそも「サマーペニス」とは、海外メディアMEL Magazineのトレイシー・ムーア氏によって作られた言葉です。彼女はネット上で「暖かな気候がペニスを大きくする」と訴える男性の例にいくつも遭遇したといいます。その一例が、あるユーザーが海外掲示板Reddit上で「夏のペニスが大きくなり、冬のペニスが小さくなる」という経験があるかを尋ねたものでした。
彼いわく、「暑くなると血流がよくなり、勃起前からサイズが大きくなる」とのこと。
すると、多くの人が彼の投稿に同意や持論を返信。例えば、「体の他の部分がホメオスタシスでちょうどいい体温に調整しようとしているだけ」というものや、「大きくなるのは玉だけ。冬や寒い日は、小さく硬くなる」という意見も上がっていました。
投稿主はこれを受け、「やはり温度に反応しているんだ」と腑に落ちたといいます。
ムーア氏はその後、ツイッター上で他の男性がこの現象を経験しているかを調査しました。
「奇妙ですが、真面目で誠実な質問です。男性のみなさんのペニスは季節によって変化する?つまり、季節による大きさや勃起の違いに気づいていますか?」
すると、ある男性が答えました。「ある種のたるんだサイズかな?つまり、気温が温かいってことは、一般に温度が温かいってことで、すべてが拡張してるってこと。冬の暖かい風呂でも起こりえるね。どっちにしろ勃起した時の大きさは同じだよ」
「サマーペニス」は本当?医者に聞いてみた
「サマーペニス」現象の結論を得るため、ムーア氏はオーランドの泌尿器科医師ジャミン・ブランバットに話を聞きました。ブランバット氏は温度が何かしらの変化を起こし得ることを認めたものの、季節的なものではないとのこと。
「夏であろうと冬であろうと、ペニスのサイズは同じです。外が寒いと、体は体内の熱を逃すまいとし、そのため、より縮んだように見えるかもしれません。皮膚に近い血管は、内部の熱を保つために収縮します。しかし、こういった種類の熱調節機構は、ペニス全体の大きさに影響することは無いでしょう。外が暑ければ、汗を使って熱を発散しようとします。同時に、暑いと水を多く飲むことになるので、汗と相まって体や皮膚がむくむのかもしれません。その結果、男性器が大きくなったと感じることはありえます」
つまり、あなたのペニスは実際には成長したのではなく、ただ、暑さの中で変化して、大きくなったように見えるだけなのです。
しかし、“The Ultimate Guide To Male Sexual Health”の著者であり外科医でもあるダッドリー・ダノフ氏は、「サマーペニスは血管拡張と関係がある」と主張しています。彼の説では、温度が高いと血管が限界まで膨らみ、血が最大値まで流れ込むので、勃起したペニスが「大きく」なります。しかしそれは心配するようなことではなく、むしろ喜ぶべきことだと彼は考えているようです。
「北極にハネムーンに行かないのには理由があります。皆がハワイに行くのは、熱々の浴槽がロマンスティックなことも理由の一つなのです」