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対数螺旋を利用した触手ドローンを開発 / Credit:Zhanchi Wang(USTC)et al., Device(2024)
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召喚された怪物!?空から飛来する「触手ドローン」が登場

2025.03.06 20:00:44 Thursday

空から飛来する「触手ドローン」が開発されました。

中国科学技術大学(USTC)の研究チームが開発したロボット技術SpiRobsは、タコの腕やゾウの鼻など、自然界のデザインを模倣しています。

「対数螺旋」という形状を活用することで、驚異的な適応力を実現しています

研究の詳細は、2024年12月6日付の『Device』誌に掲載されました。

Logarithmic Spirals: Robots inspired by octopus and elephant math https://thekidshouldseethis.com/post/logarithmic-spirals-robots-inspired-by-octopus-and-elephant-math SpiRobs: Octopus-inspired Logarithmic Spiral Robot https://www.roboticgizmos.com/spirobs-octopus-inspired/
SpiRobs: Logarithmic spiral-shaped robots for versatile grasping across scales https://doi.org/10.1016/j.device.2024.100646

タコの腕やゾウの鼻に見られる「対数螺旋」を応用したロボット触手

ロボットが物を掴むとき、どのような形状が最適なのかを考えたことがありますか。

従来のロボットアームは、関節や指を使って物を掴むのが一般的でした。

しかし、タコの腕やゾウの鼻は、それとは異なる方法で対象を掴みます。

彼らは自然界に見られる「対数螺旋」の法則に従って巻きつくことで、対象を柔軟に掴み、しっかりと保持することができるのです。

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自然界の「対数螺旋」を応用した触手ロボット / Credit:Zhanchi Wang(USTC)et al., Device(2024)

この対数螺旋は、巻貝の殻や銀河の渦、台風の構造など、自然界に広く存在するパターンです。

この形状は、最小限のエネルギーで力を伝達でき、物体への適応能力が高いのが特徴です。

研究チームは、これらを模倣し、ロボット技術「SpiRobs」を開発しました。

SpiRobsは3Dプリンティング技術を活用して製造され、サイズは数センチから1メートル以上まで拡張可能です。

駆動方式はシンプルで、ロボット内部に通された2本または3本のケーブルを引っ張ることで、巻きついたり、解除したりする動作が可能になります。

ではSpiRobsはどのような性能を示すのでしょうか。

次ページ空から飛来する触手ドローンが物体を「そっと」つかむ

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