不可逆的な「角膜の損傷」が回復!
実際にアメリカで行われた臨床試験の結果は、驚くべきものでした。
研究チームは、14人の患者にCALEC移植を実施し、その後の経過を追跡しました。

その結果、3か月後には50%(7人)の患者の角膜が完全に修復されました。
12か月後の時点では、その割合が79%(11人)にまで増加。
18か月後には、92%の患者が「完全または部分的成功」となり、角膜の透明度向上や症状改善が確認されました。
この「完全成功」とされた患者では、角膜の完全回復と視力の大幅な向上が見られました。
また、「部分的成功」とされた患者でも、光の認識や痛みの軽減といった改善が確認されています。
治療を受けた患者の中には、「光を再び感じることができた」「生活の質が劇的に向上した」といった喜びの声を上げる人も多く、安全性も高いことが確認されています。
これまで不可逆だと思われていた深刻な角膜の損傷を回復させることができたのです。
CALEC治療はまだ臨床試験の段階にありますが、その成功率の高さから、実用化への期待が高まっています。
「視力を失ったら二度と戻らない」——そんな常識が覆る日が近づいているのかもしれません。