サメを盾にすると狩りの成功率がUP!
ブルーランナーはなぜ、わざわざサメの背後に隠れてまで単独行動を選んだのでしょうか?
研究者たちは、この戦術が非常に効率的であることを突き止めました。
というのも、サメの影に隠れていた場合、獲物であるスズメダイなどの小魚はブルーランナーの接近に気づく確率がわずか10%程度だったのに対し、群れで狩りをした場合は95%以上の確率で発見され、防御陣形をとられていたのです。
また、サメの後ろを泳ぐことで水の抵抗が減り、エネルギーを節約できる可能性もあります。
そして、何よりもサメという巨大な存在が、自分を狙う捕食者からの“天然の盾”になってくれるという利点もあるのです。
このような行動は「生態系における相互作用の多様性」を示す貴重な例であり、環境変化がどのように生物の行動を変えるかを理解する手がかりにもなります。

このように、サメは自分より小さな魚であれば何でもかんでも食べるわけではありませんし、小魚の方もサメを見たら常に逃げるわけではありません。
中には、メジロザメを盾にするブルーランナーのように、一見するとヤバそうな捕食者に近づいて、その威光を利用する種もいるのです。