マルハナバチの知恵が込められた「世界最小の無線飛行ロボット」

このロボットのもう一つの秘密は、自然界の神秘である「マルハナバチ」から着想を得ていることにあります。
マルハナバチはずんぐりした重たい体を持つため、航空力学者から「理論上飛べない」とされてきました。
しかし、「なぜか自由自在に飛べる」という不思議な存在でした。
研究が進むにつれて、マルハナバチがその小さな羽を毎秒100回以上も羽ばたかせて、空気中に渦(ボルテックス)を作り出し、効率よく揚力を得ていることが分かりました。
彼らはそのようにして、その場でホバリングしたり、垂直にも水平にも自由に飛ぶことができるのです。
研究チームはこのマルハナバチの動きをヒントに、回転翼が生む空気の渦を人工的に再現し、ロボットがより少ないエネルギーで飛べるようにしました。

では、このロボットの性能はどのくらいすごいのでしょうか?
わずか21ミリグラムの機体は、バッテリーも搭載せず無線飛行できます。
また、空中で最大約0.5秒間の静止飛行(ホバリング)が可能です。
左右への旋回、上昇・下降、そして壁などにぶつかった後でもすぐに姿勢を立て直して飛び続けることができます。
さらに、このロボットの制御方法も革新的です。
ロボット本体にはセンサーやコントローラーがついておらず、すべての操作は外部からの磁場の変化によって行われます。
つまり、磁場の方向や強さを変えることで、まるで見えない“空間のリモコン”を操作するように動きを制御することができるのです。
では、この驚くべきミクロ飛行ロボットは、どんな場面で役立つのでしょうか?
研究チームは「小型飛行ロボットは小さな空洞や複雑な環境を探索するのに役立ちます」と述べています。
植物の隙間をすり抜けながら気温や湿度を測定し、農作物の管理を支援するスマート農業への応用が期待されています。
また、自然環境を壊すことなく野生動物の行動を観察するなど、生態調査や環境モニタリングの現場でも大きな役割を果たせるでしょう。
近い将来、指先に乗るほど小さなロボットたちが群れをなして空を飛び、私たちの生活を支えてくれる日がやってくるかもしれません。
これ実はすごいんじゃないか
ついにここまできましたか、地場に素直に飛べば余分なGはかかりません。これを応用すれば理論上不可能とされるあのUFOの飛行も実現出来そうです。
磁場を変化させコントロールですか。そのために電力使うから閉じた空間でないと使えないし、エネルギーはモーター回すよりいるかもしれない。
ロボットは小さくても磁場を発生させる装置のサイズや操作可能な距離は問題が多そう。
それがもっと大きいサイズのものが開発されて効率のいい空飛ぶ車が開発されそうですね!植物の間をすり抜けて気温や湿度を測るって書いてあるけど、そのためには更にそれを測るための装置つけないといけないのかな?それとも磁場を上手く使って間接的に測定するのかな?どちらにせよまだ課題がありそうですね
興味深い記事でした。
1ページ目最終行
>子和得て
おそらく「加えて」の誤字とおもわれます。
まずは軍事でどのように使うことが想定されるか・・
そしてある程度実用化されると今度は犯罪利用。
使わない人々も対策を考えていかないといけなくなってくる程の技術だなぁ・・
文中にあった生態調査とかはお金になりにくいだろうからその後にようやく活かされる。
いや、そもそも一般にこういう情報が出されてくる以前に既にこの技術の導入が進められてるかも?
UFOも母国の引力に反する自力制限と星間の引力を利用できれば永久動力として使えるだろう、と中学生の時に思ったけど、磁場利用が実現して興奮しています。でも生体影響が心配だから100年後の完成だろね。
> 外からかけられた交流磁場と、ロボット内部に仕込まれた小さな永久磁石との相互作用によって、トルク(回転力)が発生します。
との記述があるけど、肝心の交流磁場については詳細な説明がなさげ。各自元ソースを当たってくださいってことかな。
すごい!
夢のような現実かぁ
期待が膨らみまくりです
実に面白い
地球上だと磁場で操作可能な限界は数センチ数グラムってところだろうか。
面白いですね。ただ、交流磁場で駆動と操作をする訳なので、あまり広範囲を移動することは難しそう。比較的狭いけど入り組んだ環境向きですかね。
磁場のある環境の範囲内でしか
飛べないのなら
バッテリーもいらないでしょうが
人工的に磁場を作り出した環境でしか
稼働しないなら
虫とか鳥みたいに
独立した運動は
出来ない事になりますね?
今後は磁場の作り方に興味が膨れてくるね
小型ロボットの重さは 何グラムかな?
21グラム
21ミリグラムな
フリーエネルギーの未来を感じますね♪
凄い技術!この大きさだと、飛んでいる時に間違えて口に入ったり、体に当たったり、人間以外の生物が食べてしまったりしないだろうか。大量生産して使い捨てにしない工夫を、お願いします。
エイリアンの新シリーズで、遺跡の中を複数の球形ドローンが探査していくシーンが出てきましたが、あんなものが作れるようになったら面白いですね。
前人未到の洞窟なんかも世界にはまだまだありそうですし。
問題は、センサー類や記録機器などを取り付けられるかどうかでしょうけど。
今後の技術発展次第だろうけど
遠隔操作がすごく難しそう
磁場作るのに電力使ってんじゃねーか
もうそれはロボットではなく「コマ」
交流磁場がないと飛ばんのやから、遊びのようなもん。
どこで使うんやろ?
小ささだけ自慢してもなぁ。
u-casって言う宙に浮くコマの玩具を思い出した。
手品のタネに最適
やたら反応多いねw
したに何か置かないと飛べないんじゃない?
結局これも研究室の中だけの技術な
気がするな。そういうものはたくさんあるそうで
今後は磁場の作り方に興味が膨れてくるね
本体にバッテリーが必要ないだけで、外部には磁場の変動をつくるのにエネルギーがいるのだから興奮してる人は何を興奮してるんだろうと思う。
形を見た時、映画『アバター』のワンシーンを思い出しました。 ただ映画のはクラゲの様に空気中を浮遊した動きから相違は有りますが、とある物体からヒントを得て人の回りで役立っている物は沢山有ります。此からの発展が楽しみです。
これは ビックリまだまだ
凄い事があるんですね
凄い!
でもカメラやマイクが搭載できるのかな?
カメラやマイクの軽量化がポイントになるのかも
無人航空機の歴史を変えるニュースですね!近年ドローンの技術進歩と法整備が目まぐるしい中で、唯一置き去りにされている問題がバッテリー(質量、容量など)ですからね。今後が楽しみです。
外部に電源おいてバッテリーなしで飛ばすだけでいいなら、磁力以外に無線給電でも光でも風でも熱でも既にいろいろできるじゃん。なんでこんなことに興奮してるんだろうと思う。
何か画期的な結果が得られているわけじゃなく、単にそれらを磁力でやりましたよってだけ。
記事にする人も同じだったんだろうし、さらに記事にされたので何か画期的な驚くべきことだというバイアスが見た人にも入っているのかな。
交流電化区間の線路に沿って飛んだりできるんだろうか?ハテ?
実際に飛んでる動画が見てみたい。どこで見れますか?
ちゃんと文が読めないのか頓痴気なコメントが散見されますな
重量も書いてるし飛んでる動画も載ってるし
GIFで短いのはお察しよ
大きさを変えたらどうなのかが知りたい。
人が乗れるようになるのか、物を運べるようになるのか、見通しがどの辺りまで立っているのか、それらが今できないなら課題は何なのか、続報を期待したい。
要はリニアモーターカーを飛行物に応用しましたってことだね。応用するアイデアはいいけど、ここから何か実用化できるかってところが問題。
単体での飛行はできても搭載するセンサー類の重量が揚力以下でないと飛べないし、これらの動力源がバッテリーなら飛行体だけ磁場を活用する意味が薄くなるので、実用化はこれを克服できないと難しそう。
これに何かを載せたりするよりも、コスパのいい風力発電の風車みたいな使い方とかされそうな気がする。
大量に飛ばして、空気中に小型のモニターやスクリーンみたいにして映像を投影させたり
1p目文末「子和得て」って何?
20年以上前に関西の学会で、同様に外部からの磁場を使って血管内を泳ぐマイクロマシンの研究が発表されていました。
螺旋状の磁性体に回転する磁場を与えて、泳がせるというものでした。
ドリル状なので、手術無しで血栓の除去ができるのではと期待されていましたが、どうなったのやら。