ソーシャルメディアで人気の絶滅危惧種「コツメカワウソ」の現状とは

コツメカワウソ(学名:Aonyx cinereus)は、現存するカワウソの中でも最小種です。
体長は40〜65cm、手のひらサイズの前足の爪はかなり短く、まるで人の手のように器用に動かせます。
この「小さな手」が名前の由来でもあり、小魚や甲殻類を川底から器用にすくい取る姿も人気の秘密です。
日本では2010年代後半からペットとしての人気が高まり、 SNSやテレビで頻繁に登場するようになりました。
その一方で、野生のコツメカワウソは減少の一途をたどってきました。
東南アジアを中心に広く分布していた本種ですが、 森林破壊、水質汚染、違法取引などにより生息地は急速に縮小。
IUCN(国際自然保護連合)では絶滅危惧種に分類されています。
最近では、ペット目的での違法な販売のために乱獲や密輸が行われており、コツメカワウソは一層保護が必要な存在になっています。
エイプリルフールでもないのに狭い世界でウソが巡り続ける、昨今のインターネットを風刺した映像です(という嘘)
📷20220910 #八景島シーパラダイス #コツメカワウソ pic.twitter.com/wREPj8yKSQ
— はなまるかけだしうどん (@kakedashiudon) April 1, 2025
ネパールには3種のカワウソが生息すると考えられてきました。
ビロードカワウソ(学名:Lutrogale perspicillata)、ユーラシアカワウソ(学名:Lutra lutra)、コツメカワウソです。
コツメカワウソに関しては、1839年以来目撃されておらず、 「もうこの国にはいない」とさえ考えられるようになっていました。
しかし最近、そんな長年の沈黙を打ち破る、まさに希望のニュースが飛び込んできました。