地中深くのトリュフを掘り当てていた!
ヌアバレ=ンドキ国立公園に暮らすニシローランドゴリラ(学名:Gorilla gorilla gorilla)は何年も前から、地面を引っかいて何かを掘っている様子がたびたび観察されてきました。
研究者らはそれが主に昆虫を探す行動だと考えていました。
ところが10年にわたる詳細な観察と調査により、その目的が全く異なることが明らかになったのです。
ニシローランドゴリラたちは、実は地中に隠れているトリュフの一種(Elaphomyces labyrinthinus)を掘り当てていることが確かめられました。
このトリュフは地中深くに埋まっており、嗅覚や記憶、そして手先の器用さを駆使しないと見つけ出せないことで知られています。

また研究チームが、 複数のゴリラ群を対象に観察したところ、特定の群れではトリュフを掘る行動が頻繁に見られるのに対し、別の群れではほとんど見られないという違いも確認されました。
この行動は、単なる個体の癖ではなく、社会的あるいは文化的な要素が含まれている可能性があると研究者たちは指摘しています。