「書いて覚える」は正しかった!タイピングよりも一貫して識字能力を高める
テストの結果、最も高い学習効果を示したのは、手書きによる学習を行ったグループでした。
彼らは文字の見た目を正しく認識するだけでなく、音を聞いて文字を書き出す能力や、新しい単語を正確に読む・書く能力においても、一貫してタイピングのグループを上回っていました。
これは、手を動かすこと自体が脳に文字の形や音の情報を統合させる助けとなっていることを示しています。
「書いて覚える」はタイピングよりも効果的であり、識字能力の発達に役立つ可能性が高いのです。

そして、同じ手書きでも、「自由な手書き」の方が「なぞり書き」よりも高い成績を収めました。
これは、同じ文字でもいろいろな見た目で見ることで、文字の本質をつかむ能力が高まる可能性を示唆するものです。
この研究は、書くことによって文字の深い理解が促されること、そして見た目のバリエーションがより強固な文字認識を育てるという仮説を実証的に裏付けたものとなりました。
この研究結果は、子どもだけに限らず、大人の学習にも応用可能です。
何かを覚えたいとき、キーボードでメモを取るより、実際に手でノートに書き写したほうが記憶に残りやすいと考えられます。
未だに「ノート派」が多いのも、これが理由の1つかもしれません。
また、教育の現場においては、早期からコンピュータで学習を進めるよりも、まずは鉛筆で書く体験を大切にすることが重要だと言えます。
指先を動かすことは、脳を育てることにつながります。
あなたも、久しぶりにノートとペンを取り出して、「書いて覚える」体験をしてみませんか
欧州のどこかの国でもアナログ教育に戻すって動きありましたものね。
デジタルにはデジタルに向いたやり方があるのでしょうけど、それを見つけるにはまだちょっと時間がかかりそうな感じではありますね。
自由な手書きがなぞり書きより高い成績なのは、文字の視覚的なバリエーションを経験するからではなく、漫然となぞり書きするよりも、お手本を見ながらより注意深く文字を見て真似るから、より理解が深まるせいではないかと思う。見た目のバリエーション云々はこの実験内容からは裏付けられたとは言えないと思うし、信憑性あんまないな…。