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psychology

「貧乏育ち」は裕福育ちより「信頼されやすい」と判明! (2/2)

2025.05.26 07:00:27 Monday

前ページ1900人以上に「信頼ゲーム」を実施

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貧乏育ちほど信頼されやすかった

データ分析の結果、人々は「過去でも現在でも経済的に恵まれない人々」に対して、行動面ではより大きな信頼を示しました。

しかし「本当に信頼できる」と思われていたのは、現在ではなく「過去に貧しい家庭で育った人」に限られていたのです。

「人々は、誰かの“子ども時代”と“今の状況”を明確に区別していることがわかりました」とローリン氏は語ります。

「一般的に、低所得家庭で育った人はより道徳的で信頼できると見なされていました。

一方で、現在貧しい人に対しては、行動としては信頼を寄せることもあるけれど、その信頼が報われるとは必ずしも信じていなかったのです」

この傾向についてチームは「苦労人=誠実」というステレオタイプ的な考えが働き、「苦労した人は誠実」「困難を乗り越えてきた人は信頼できる」といったイメージが持たれやすくなっていたと指摘します。

逆に、裕福な育ちの人に対しては「特権階級=自己中心的」というバイアスが働き、「努力せずに得をしてきたのでは?」「甘やかされて育ったのでは?」といったネガティブな先入観が働いたとが考えられます。

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この研究は、人間関係において信頼が重要な場面では、自分の出自をどう見せるかが「戦略的」になる可能性を示唆しています。

「たとえば、ずっと裕福な家庭で育ってきた人は、その背景を強調するより、今どういう人間かにフォーカスしたほうがいいかもしれません。

一方で、経済的に苦労して育った人は、その“謙虚なルーツ”をあえて明かすことがプラスに働く可能性があります」と同氏は述べています。

なおローリン氏は、今回の研究が「低所得者出身の人を信頼しやすい」という傾向を示した一方で、「その人たちが本当に信頼できるかどうか」までは調べていないと注意を促します。

「私たちは、子ども時代や現在の階級が、その人の実際の行動にどう影響するかまでは調べていません」と彼女は話します。

「これは今後の研究課題です。特に、信頼が誤って寄せられる場合や、逆に本来信頼されるべき人が見過ごされる状況を明らかにするために必要です」

実際に、貧乏育ちの人が本当に信頼できて、お金持ち育ちが信頼できないとは限りません。

しかし他者から信頼を得たいなら、小さい頃は貧乏だった人はそれを不自然にならない範囲でアピールし、お金持ち育ちの場合は隠しておいた方がいいのかもしれません。

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「貧乏育ち」は裕福育ちより「信頼されやすい」と判明! (2/2)のコメント

ゲスト

ガキの頃金持ち住宅街と公営団地が両方ある学区の学校通ってて明らかに裕福じゃない家の子がクラスの治安下げてたけど、そういう実体験を持っててもなお親が金持ちな人にちょっとロクでもなさそうみたいなイメージを持ってしまう

太刀魚

上流階級バイアスの逆というか、そのバイアスの存在を無意識的or経験的に「知っている・感じている」という内容の対になるバイアスの存在の確認だな。

ゲスト

経験上は真逆ですけどね。

ひこさん。

バイパス弁の、中、意渦にあったひとの、流れとは、苦悶の、道ではなく、人の、介在下、喪中反とは、正解だったのか?石破担当の、交代です。

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