線虫タワーが教える協調の原点──進化学・ロボ工学への波及

今回の発見は、動物が集団で移動する行動(集団行動)がどのように進化してきたのかという謎に新たな光を当てるものです。
昆虫の大群移動や鳥の渡りなどと比べても、目に見えないほど小さな線虫が体を絡み合わせて移動するという奇妙な戦略は、集団行動の多様性とその適応意義を考える上でユニークな視点を提供してくれるでしょう。
本研究の責任著者であるセレナ・ディン氏(MPI-ABグループリーダー)は、「我々の研究によって、動物がなぜどのように集団移動するのかを探るための全く新しいモデル系が開かれました。C. エレガンスというモデル生物の豊富な遺伝学ツールを活用することで、集団移動の生態学と進化を研究する強力な手段が得られたのです」と述べています。
かつては“幻”とも言われた線虫タワーが自然界で実在し重要な役割を果たすことが示されたことで、今後このミクロなモデルを足がかりに、生物の協調行動の進化に関する研究が大きく前進していくことが期待されます。
案外当時から現象自体は知られていてバベルの塔とかの話の元ネタになったんじゃないですかね。
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