10代の若者は運転中の21.1%をスマホ注視に費やすと判明
本調査の結果、参加者の10代ドライバーたちは、1回の運転につき平均21.1%の時間をスマホを見ることに費やしていたと回答しました。
これは単純に考えても、5分間の運転のうち1分以上は視線がスマホに向いている計算になります。

さらにそのうちの26.5%で、スマホへの注視が2秒以上続いていたことも明らかとなりました。
これは時速60kmで走行中に、約33m以上もの距離を「目を閉じた状態で走る」ことに相当します。
非常に危険なのは言うまでもありません。
では、なぜこれほど多くの時間、若者たちはスマホに目を奪われてしまうのでしょうか?
その理由として、65%がエンターテイメント(動画視聴、SNSなど)目的、40%がテキストの送受信、30%がナビゲーションの確認と答えています。
運転補助目的よりも、娯楽目的の使用が圧倒的に多いことが明らかとなりました。
ナビゲーションであっても、運転中に操作したり目を奪われたりすることで重大な事故につながるリスクがあります。
しかし若者たちは、より安易な気持ちで、まるで家の中でくつろいでいるかのように、運転中にもスマホを見ていたのです。
さらに、質問票によってそれらの行動の背後には、「親も反対しない」「友達も使っている」という考えがあることも明確になりました。
これは、自分の行動を正当化するための心理的バイアスが強く働いている可能性を示しています。

いずれにしても「ながら運転」は非常に危険なため、「通知オフ」モードの活用やスマホを車内の手の届かない場所に置くことなどといった対策を徹底すべきでしょう。
ただし研究チームは、この調査には限界があることも認めています。
例えば、インタビュー対象者は都市部ではなく郊外や地方の学生が中心であったため、都市部の若者の行動傾向はまた異なる可能性があることが指摘されています。
また、調査は自己申告形式であるため、実際の行動よりも過小報告されている可能性もあります。
それでも、今回の手法は、今後の研究においても再現性が高く、研究を拡大するための枠組みとして高く評価できます。
スマートフォンは便利なツールですが、車を運転している間は命を預かる責任ある行為の最中です。
安易にながら運転してしまうかもしれませんが、それは自分と人の命を奪う行為に繋がりかねません。
まずは自分が絶対に行わないようにし、それを若者たちにも教えていかなければいけません。
ナビはまだいいとしても動画視聴やチャットするのは危険よな
運転しながらのチャットに動画視聴とかどんだけ器用なんだろうと思わずにいられない。