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やる気を出させる正しい方法とは? / Credit:Canva
psychology

指摘しても「やる気が出ない」理由とは?やる気を出させる正しい方法は「対話」だった (2/3)

2025.07.08 06:30:11 Tuesday

前ページやる気を生むのは、心の中の「スイッチ」ではなく「会話」

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やる気を引き出す「対話の3原則」

やる気を育てるための3原則とは何でしょうか。

グローバー氏らが提唱するのは、「動機づけコミュニケーション」の3原則です。

1. 聞くことから始める

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すぐに指摘したり、解決策を提示するのではなく、まず聞いてあげることが大切 / Credit:Canva

「時間がない」「なんとなく気が進まない」といった言葉に対して、すぐに解決策を提示するのではなく、まず相手の話を聞いてあげることが大切です。

たとえば「忙しくて病院に行けない」と言われたとき、

  • NG:「時間がない?それ言い訳だよ。今やらないと後悔するって!」
  • OK:「忙しいってことは、他にも優先したいことがあるのかな?」

このようになかなかやらない理由に軽く触れ、耳を傾けるなら「この人は私の話をちゃんと聞いてくれる」と感じてもらえ、より深い話がしやすくなります。

2. 葛藤を肯定する

「やりたいけど不安」「行かなきゃいけないけど緊張する」という感情に対して、

  • NG:「そんなことで迷ってたらダメだよ」
  • OK:「その気持ち、すごくよくわかります。私も同じ立場なら迷います」

葛藤は誰しもが抱える自然な心理です。

それを受け止め、言語化することで、相手自身が“自分の中の迷い”を理解しやすくなります。

3. 決定の自由を支持する

「これをやるべき!」と強制するのではなく、「最終的にはあなたが決めること」という姿勢を見せることで、相手の自律性を尊重します。

たとえば、

  • NG:「絶対、やったほうがいいよ!」
  • OK:「最終的にどうするかはあなたが決めることだよね。納得できる形で決められることが一番大事だよ」

このように伝えることで、「やらされている」ではなく、「自分で決めた」という気持ちが生まれ、やる気が育まれやすくなります。

この方法は、実施の医療現場でも効果を挙げています。

次ページ医療現場での成果と日常への応用

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