やる気を生むのは、心の中の「スイッチ」ではなく「会話」
私たちはつい、やる気というものを「ある」か「ない」かのスイッチのように考えてしまいがちです。
目の前の人がやるべきことをやらないと、「じゃあ、もっと強く説得しよう」「ちゃんとした理由を伝えれば動くだろう」と考えます。
しかし、最新の心理学研究では、やる気は“スイッチ”ではなく、頭の中の“会話”のようなものであると分かっています。

人の心の中では、常に2つの声が会話をしています。
片方は、「やらなきゃ、やるべきだ」という“理性的な声”。
もう片方は、「でも今は面倒くさいし、怖いし、やりたくない」という“感情的な声”です。
これは、何かを「すべき」と感じながらも「したくない」と感じる心の葛藤状態であり、人が行動を起こす前にしばしば経験するごく自然な心理状態です。
そして、ここで外から「ほら、やらなきゃダメでしょ!」と片方の意見について強く言われると、本能的に強く反発して、もう片方の「やりたくない側”の声を強めてしまう」ようです。
つまり、「説得するほど、やらない理由が強まってしまう」という逆効果が起きるのです。
では、やる気をださせるための正しい方法とはどのようなものでしょうか。