もうひとつの奇跡:絶滅種の哺乳類も再発見
実はこの探検は、エビの発見だけにとどまりませんでした。
1960年代に絶滅したと考えられていた幻の哺乳類「アッテンボローミユビハリモグラ(学名:Zaglossus attenboroughi)」も、同時に再発見されたのです。
設置されたカメラトラップに、その姿が偶然写り込んでいました。
この生き物は、単孔(たんこう)類という分類群に属し、哺乳類でありながら卵を産みます。
その名前は、英国の博物学者であり自然番組で知られるデイヴィッド・アッテンボロー卿に由来しています。
このような数々の発見があった一方で、チームは相次ぐケガや病気にも見舞われました。
ある隊員は腕を2カ所骨折し、別の隊員はマラリアに感染。さらには目にヒルが1日半も張り付いていたメンバーもいました。
それでも彼らは、この危険なサイクロプス山脈を「魔法のような場所」と表現します。
「一部の人はサイクロプス山脈を“緑の地獄”と呼ぶかもしれませんが、私はこの風景を魔法のようだと思います。魅惑的でありながら危険でもあり、まるでトールキンの本から抜け出してきたようです」と、探検のリーダーであるオックスフォード大学のジェームズ・ケンプトン博士は語ります。
「このような環境下では、隊員同士の絆が素晴らしく、皆で士気を高め合っていました。夜には火を囲みながら物語を語り合い、その周囲ではカエルの鳴き声が響いていました」
さすがはレオニダスさん、探検隊の仲間たちもタフなことこの上ない上に結束も強い。
これで大学がギリシャの大学だったらもう言う事無しだった。
場所もサイクロプス山脈ですし。
21世紀のアルゴナウタイですね。
エビじゃなくてヨコエビでしょ。
エビで陸棲種が見つかったら仰天だけど。