
・インコが頭の毛を逆立たせたり赤面したりすることで、視覚的なコミュニケーションを取っていることが明らかになった
・ルリコンゴウインコを用いてインコ同士や飼育員との交流を調査した
・毛が逆立つときや赤面するときのインコの状態に特徴があることが分かった
アライン・バーティン氏率いる研究チームは、インコが毛を逆立たせたり、赤面したりすることで視覚的なコミュニケーションを行っていることを発見しました。この研究が、インコたちの複雑な社会生活の理解に貢献することが期待されています。
研究者らは、飼育されたルリコンゴウインコ5匹を用いて、インコ同士や飼育員との交流を調査。インコの羽根や首すじ、頬の状態を観察しました。
調査の結果、インコが毛を逆立たせるときは他のインコとの交流や休憩中など、動いていない状態がほとんどであることがわかりました。また、インコの毛が逆立ち、かつ、頬が紅潮している状態は、飼育員が無視したり追い返したりした時ではなく、話しかけたりアイコンタクトしたりと、社会的交流のあるときによく見られました。
実験の結果から研究者らは、インコの毛の逆立ちに関しては、刺激が少ない状態や社会的交流がある状態と関連性が強いと考えています。
バーティン氏は、「鳥の表情の使い方や本当に感情を伝えているかということは、鳥の知覚を解明するために非常に重要な問題です」と述べました。さらに、「インコはペットとして非常に人気が高いため、視覚的なコミュニケーションを解明することは彼らの幸福状態を理解するのに役に立つでしょう」と語りました。
頬を赤らめるのは人間特有の現象と思われがちですが、どうやらルリコンゴウインコにも見受けられるようです。インコ同士の交流も、このような視覚的なコミュニケーションによって行われているのかもしれないですね。