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Credit: canva
psychology

レズビアンのカップルは「破局リスク」が最も高いと判明

2025.10.06 07:00:28 Monday

日本ではまだ同性婚が法律的に認められていませんが、世界では顕著に増加しつつあります。

多様な愛のかたちが広がりつつある今、「同性カップルの関係はどれくらい安定しているのか?」という疑問は、多くの人が考えたことがあるかもしれません。

そんな中、フィンランド・ヘルシンキ大学(UH)の最新研究で、レズビアン(女性同士)のカップルは、ゲイ(男性同士)や異性愛カップルと比べて「破局(離婚)リスク」が最も高いことが明らかになりました。

この結果は、パートナーシップの持続や支援のあり方を考えるうえで、多くの示唆を与えてくれます。

研究の詳細は2025年9月9日付で学術誌『Journal of Marriage and Family』に掲載されました。

Why lesbian couples face a higher divorce risk: New study explores the mystery https://www.psypost.org/why-lesbian-couples-face-a-higher-divorce-risk-new-study-explores-the-mystery/
Same-Sex and Different-Sex Couples’ Divorce Risks: The Role of Cohabitation and Childbearing https://doi.org/10.1111/jomf.70027

レズビアンカップルはもっとも破局しやすい?

この研究は、フィンランドで2003年から2020年までに法的な婚姻やパートナーシップを結んだカップル、合計45万組超を対象としたものです。

そのうち、約5300組が同性カップルで、女性同士(レズビアン)のカップルが全体の3分の2を占めていました。

調査では「結婚前にどれくらい同居していたか」「過去の関係で子どもがいたか」「現在のパートナーとの間に子どもがいるか」といった詳細なライフイベントをもとに、関係がどのように変化しやすいかを分析。

まず注目すべきは、10年間で離婚に至った割合です。

女性同士のカップルでは約41%が10年以内に関係を解消していました。

これは男性同士のカップル(27%)、異性愛カップル(22%)と比べても、明らかに高い数値です。

さらに年齢や学歴、国籍などの影響を統計的に調整しても、女性カップルの破局リスクは異性愛カップルの2倍以上、男性カップルより約20%も高いままでした。

では、なぜ女性同士のカップルは破局しやすいのでしょうか?

次ページなぜ破局に陥りやすいのか?

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