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Credit: canva
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低体重で生まれた女性は「生殖できる年齢」が短くなっていた (2/2)

2025.10.08 07:00:37 Wednesday

前ページ出生体重と生殖機能の関係

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低出生体重になる原因とは?

この結果を受けて、研究チームは「出生体重は単なる数字ではなく、将来の健康や人生設計に大きく関わってくる」と指摘します。

低出生体重になる主な原因には、母親の妊娠前のやせ型・喫煙・栄養状態などがあります。

日本は先進国の中でも「若い女性のやせ型」が多いことで知られており、母体の健康状態が胎児期の成長だけでなく、将来の子どもの生殖機能や健康にも影響を与える可能性があるのです。

今回の研究は、日本人女性を対象にした最大規模のコホート調査として、出生体重と生涯の生殖アウトカムを包括的に示した初めての成果です。

これまで欧米の研究では「影響あり」「関係なし」など意見が分かれていましたが、日本人では「小さく生まれた女性ほど、将来の生殖機能に影響が出やすい」ことが裏付けられました。

また、40~68歳の閉経世代を中心に調べることで、人生全体を俯瞰したデータが得られたことも大きな意義です。

ただし、今回の調査は「自己申告による出生体重」や「1977年以前生まれの世代」が中心のため、今後は若い世代でも同様の傾向が見られるか、さらなる検証が必要とされています。

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