Arcが挑む「現実の壁」
宇宙を舞台にした即応物流は「夢物語」なのでしょうか。それとも、近未来の当たり前になるのでしょうか。
Arc計画が本格始動するには、まだいくつもの現実的な壁があります。
まず、宇宙からの再突入は凄まじい空力加熱と衝撃にさらされます。
Arcには専用の耐熱素材や精密な自律誘導装置が必要です。
また、軌道上で数ヶ月から数年にわたり物資を保存する場合、放射線や極端な温度変化など宇宙環境に耐えるパッケージングも不可欠です。
さらに、物資カプセルの精密な着地は非常に難易度が高く、都市部や民間地域での運用には厳しい安全対策が求められます。
落下時の衝撃や誤差による被害、さらにはテロ対策なども想定しなければなりません。
加えて、軌道上に大量のArcカプセルを配置すれば、スペースデブリ(宇宙ゴミ)の増加や運用終了時の安全回収といった新たな課題も浮上します。
また最も現実的な問題はコストです。
いくら再利用型といえど、ロケットで物資やカプセルを打ち上げるには現時点で莫大な費用がかかります。
YouTube動画のコメント欄にも「軍事や災害救援には役立つが、一般宅配など通常用途にはコストが高すぎる」「宇宙ゴミが増えるのでは」「わざわざ宇宙から運ぶ必要があるのか?」など、懐疑的な声や疑問が多く寄せられています。
一方で、「インフラが完全に断たれた場所や敵対勢力が支配する地域への即時投下には絶大な効果がある」「人道支援や極地医療、軍事利用には新時代の切り札になりうる」といった期待も確かにあります。
Arcの構想は、現代の物流や安全保障の限界を根本から揺さぶる「挑戦」でもあります。
Arcが目指す「宇宙からどこへでも物資を届ける仕組み」は、すぐには実現しないかもしれませんが、今後も注目され続けることでしょう。
どう考えてもコスト的に無理があるでしょう
考えは理解できますが、国連が運営するとかでもない限りビジネスモデルとして成り立たない気がします。
どんなに良いアイディアでも、費用対効果が出しにくければ、結局は絵に描いた餅になってしまうでしょうね。
なんとなく漂流教室のラストみを感じるな…
軍事に使うなら物資送るより敵に直接落とす方に進みますよね。
自由落下させてもマッハ20超えますから基本的には迎撃不可ですし。
しかしながら中国やロシアも世界大戦規模の戦いになればためらうことなく軌道上をデブリで埋め尽くして地球を脱出不可能なリングに作り変えるでしょうから、軌道上に何か置くのはあまり効果がないと言う。
軌道上を使えなくすれば先端兵器も怖くないですしね。
フィクションにも程があるデータセンターとかなら理解できる