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1日1分の積み重ねで関係が改善する / Credit:Canva
psychology

「1日1分」の積み重ねで、パートナーとの関係を改善する方法 (2/3)

2025.10.24 06:30:46 Friday

前ページ毎日の“1分”でパートナーとの関係を深める方法

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“1分”でも効果的な理由

「たった1分で関係が本当に変わるの?」と疑問に感じる方もいるかもしれません。

しかし、心理学の研究ではこの“1分”に大きな意味があることが示されています。

感情の“貯金”を増やす

アメリカの心理学者ジョン・ゴットマン博士は「emotional bank account(感情の銀行口座)」という考え方を提唱しています。

毎日の小さな“ポジティブなやりとり”が「預金」となり、不満やケンカが「引き出し」になるイメージです。

そして彼の研究によると、この預金が多いほど、多少の衝突があっても関係はすぐ修復できるようになります。

日々の「ありがとう」「ハグ」が、この預金を増やす役割を果たすのです。

また、ゴットマン博士の理論では、日々のポジティブな関わりが多いほど、関係は安定するとされ、しばしば「5対1」という比率(5回のポジティブな関わり:1回のネガティブな関わり)が理想とされています。

そのため「1分の習慣」は、毎日”感情の銀行口座”へと1回分を預金することになります。

“つながりのサイン”に気づき応える

人は一日に何度も、無意識のうちに「ちょっと話したいな」「見てほしいな」といった小さな“つながりのサイン”を出しています。

ゴットマン博士の調査では、うまくいくカップルほどこうしたサインに反応しやすく、別れるカップルはサインを見逃しがちだったそうです。

たとえば、関係が長く続いたカップルは86%の確率で相手のサインに応じていましたが、離婚したカップルではたったの33%でした。

”1分の行動”を毎日設けることで、「少なくとも1回は必ずお互いのサインに応える時間」を保証できます。

これは日々のすれ違いによる距離の広がりを防ぐ働きがあります。

ミクロ習慣が心と体に及ぼす効果

心理学者バーバラ・フレドリクソン博士の研究では、「小さな幸せの瞬間」でも心と体、さらには脳に良い影響を与えることを示しています。

1分でも良い習慣が続くと、関係の回復力や親密さが高まりやすくなるのです。

では、こうした毎日の行動を習慣化するにはどうすれば良いのでしょうか。

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