新種のヤマタニシが見つかった経緯は?
このヤマタニシが見つかったのは、インド西ガーツ山脈北部です。
標高およそ730メートルの半常緑樹林で、雨量が多く、苔むした岩や落ち葉が地面をおおうような環境で発見されました。
研究チームは、この地域のヤマタニシの多様性を調べるために調査を行い、そこで複数の生きた個体と殻を採集しました。
生きている個体は、モンスーン期にあたる6〜7月の日中の時間帯に、苔の生えた岩の上や木の根元のあたり、落ち葉に囲まれた岩の表面で見つかっています。
殻の色と形が周囲の岩に似ており、さらに泥でよごれていることも多いため、注意深く見ないと見逃してしまうような目立たない存在です。
研究チームはまず、殻の大きさ、形、模様、開口部の構造、殻の毛の有無といった見た目の特徴を詳しく測定し、南インドやスリランカから知られている近縁の Lagocheilus 属の種と比較しました。
その結果、このヤマタニシが新種であることが分かりました。
特に若い個体では殻の表面にたくさんの毛が生えており、この点が他の種との大きな違いになっています。
また、この発見によって Lagocheilus 属の分布が、これまで知られていた場所からおよそ540キロメートル北まで一気に広がることも明らかになりました。
これは、西ガーツ北部のヤマタニシがまだ十分に調べられておらず、今後もさらなる新種が見つかる可能性を示しています。
ちなみに、生物の学名には、形や色の特徴が由来になっているものもあれば、生息地の名前が入っているものもあります。
その一方で、今回のように尊敬する人物や、科学や文化に大きく貢献した人の名前を種小名として使うことも珍しくはありません。
今後、新種Lagocheilus hayaomiyazakiiの名前が使用されるたびに、宮崎駿氏がどれほど偉大なことを成し遂げてきたかも語られることでしょう。


























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