画像
Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
insect

マルハナバチは花の夢を見るか (2/2)

2026.02.13 22:00:33 Friday

前ページハチにも「気分」はあるのか?

<

1

2

>

ハチは眠り、記憶を整理している

さらに興味深いのは、ハチが眠るという事実です。

マルハナバチの眠りは、じっと動かない深い休息状態と、触角がぴくぴく動く活動的な状態を交互に繰り返します。

これは人間の深い眠りとレム睡眠に似たリズムです。

ミツバチの研究では、学習した匂いを睡眠中に再び提示すると、目覚めた後の記憶が強まることが確認されています。これは睡眠中に記憶が整理されていることを意味します。

私たち人間では、レム睡眠の間に夢を見ることが知られています。

ハチが人間と同じように夢を見ていると断定することはできません。しかし、眠りの中で記憶を再生している可能性は十分にあります。

もしそうなら、彼らは何を思い出しているのでしょうか。

一日中訪れた花の色や香り、蜜の味、そこへたどり着く道筋。あるいは、温かい巣の記憶かもしれません。

晩秋、米国ニューイングランド・アスターの花は日中の太陽光を吸収し、周囲より少し温かくなります。夜になると花弁が閉じ、花の中はやわらかな寝床のようになります。

そんな場所で眠るマルハナバチが、花の香りに包まれながら、その日の採餌を「思い返している」と想像するのは、あながち非科学的とは言えないのです。

小さな命の内側を想像する

もちろん、アスターの蜜を吸うハチが「幸せかどうか」を直接測った研究はありません。夢の内容を確かめる方法も今のところありません。

しかし、ハチが学び、記憶し、気分のような状態を持ち、睡眠中に情報を整理していることは、実験によって確かめられています。

その事実は、彼らの内側に何かしらの「主観的な世界」がある可能性を示しています。

秋の花の上で静かに眠るマルハナバチ。その触角がわずかに震えるとき、もしかすると彼らは花の夢を見ているのかもしれません。

<

1

2

>

コメントを書く

※コメントは管理者の確認後に表示されます。

0 / 1000

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

スマホ用品

昆虫のニュースinsect news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!