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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
history archeology

中世のカルト教団が使った「地下回廊」をドイツで発見か (2/2)

2026.02.16 07:00:13 Monday

前ページ石器時代の墓に「後から」掘られた地下通路

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地下回廊でカルト宗教の儀式をしていたか

通路内部からは、金属製の馬蹄、キツネの骨格、小型哺乳類の骨、陶器片、そして木炭層が見つかりました。

木炭の下に強い焼土の赤変は確認されず、短時間だけ燃えた火の跡と考えられています。

つまり、誰かがこの狭い地下空間で一時的に火を焚き、何らかの行為を行った可能性があります。

さらに入口部分では大きな石が積み重なっており、意図的に封鎖された痕跡がありました。

通路の高さは約1メートルから1.25メートルほどで、幅は50~70センチと非常に狭く、居住空間とは考えにくい構造です。

エルドシュタルの用途については、戦乱時の隠れ場所説や、宗教的・儀礼的空間説が挙げられています。

今回の発見では、石器時代の墓地という特別な場所に設けられている点が注目されています。

研究者は、この新石器時代の溝構造が中世にも地上から認識できていた可能性を指摘しています。

つまり、古い「異教の墓」として知られ、特別な意味を帯びた場所だった可能性があるのです。

一方で、逆に人々から避けられていたため、秘密の隠れ場所として都合が良かったという見方もあります。

歴史の上に重ねられた秘密

石器時代の墓の内部に、中世の地下回廊。

その狭い空間で、誰かが火を灯し、動物の骨や道具を残した。

それが隠れ家だったのか、密やかな儀式の場だったのかは、まだ断定できません。

しかし確かなのは、数千年前の聖域が、さらに後の時代にも特別な意味を持ち続けていた可能性があるということです。

歴史は消えていくのではなく、上書きされながら積み重なっていく。

ドイツで見つかったこの地下回廊は、そんな時間の重なりを静かに物語っているのかもしれません。

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