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太古の日本に「ホラアナライオン」がいたと判明 (2/2)

2026.02.17 17:00:11 Tuesday

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日本は「最後のライオンの島」だった可能性

では、ホラアナライオンはいつ日本にやってきたのでしょうか。

チームは、最終氷期に海面が低下したことで北日本とユーラシア大陸を結ぶ陸橋が形成され、その時期にライオンが渡来したと推定しています。

分子年代推定などから、進出時期は約7万2700年前から3万7500年前の間と考えられています。

放射性炭素年代測定が行われた1標本は、約3万1000年前のものと推定されました。

【ホラアナライオンが日本に入ってきたルートの画像がこちら

さらに別研究で報告された約2万1000年前の大型ネコ科亜化石が同系統と確認されれば、日本のホラアナライオンはユーラシア大陸での絶滅後も、少なくとも2万年以上生き延びていた可能性があります。

日本列島は、氷期ごとに大陸とつながったり切り離されたりするという独特の地史を持っています。

この断続的な接続と隔離が、遺存個体群を長期間維持する“避難地”として機能した可能性が指摘されています。

実際、日本オオカミは大陸側の個体群が絶滅した後も、完新世まで日本で生存していました。

ホラアナライオンもまた、そのような“島の時間”の中で生き延びていたのかもしれません。

当時の日本列島には、オオカミやヒグマ、ツキノワグマ、そして初期の人類集団も存在していました。

ホラアナライオンは、そうした動物たちと共に後期更新世の生態系の頂点に立つ存在だったと考えられます。

日本史のページに「ライオン」が加わる

日本にライオンがいたという事実は、にわかには信じがたいかもしれません。

しかし、分子遺伝学と古タンパク質解析という最新技術によって、その姿は確かな輪郭を持ち始めました。

今回の研究は、日本列島が単なる“辺境”ではなく、氷期のユーラシアにおける重要な生物地理学的舞台だったことを示しています。

約7万年前の日本を想像してみてください。人類がまだ列島に到達し始めたばかりの時代、森と平原のどこかで、巨大なホラアナライオンが静かに歩いていたかもしれません。

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