なぜテトリスでフラッシュバックが減ったのか
まず、効果の持続性が重要です。
ICTI群では、4週後だけでなく12週後、24週後でも侵入的記憶の少なさが保たれていました。
24週(およそ6か月)たった時点で、ICTI群の参加者の70%は「フラッシュバックがまったくない」と答えています。
一方、音楽とポッドキャストを聴くだけだったグループや、通常治療だけのグループでは、この割合は1〜2割程度にとどまりました。
フラッシュバックだけでなく、PTSD全体の症状も改善しました。
研究では20項目の質問票(PCL-5)を用いて、悪夢、回避、過覚醒など広い範囲の症状を評価しましたが、ICTI群は4週後、12週後、24週後のすべてで、他のグループよりも大きな改善を示しました。
初めの時点で「PTSDが疑われる」と判断された人たちも、12週や24週の時点では、ICTI群では誰もその基準を満たさなくなっていました。
フラッシュバックという一つの症状に介入することで、他の症状にも連鎖的な良い影響が広がった可能性があります。
では、なぜテトリスを使ったICTIがこのような効果を示したのでしょうか。
研究チームは、脳の中で起きているプロセスにも注目しています。
記憶は一度思い出されると、不安定な状態になり、その後もう一度「固定し直される」と考えられています。
この不安定な時間帯に、同じ視空間系を強く使う課題を行うと、元の記憶の「鮮明さ」や「フラッシュバックしやすさ」が弱まる可能性があります。
実際に、研究ではテトリスのスコアが高いほど、またトラウマ映像を思い出したときの鮮明さの評価が低いほど、翌日にフラッシュバックがゼロになる確率が高いという結果が出ました。
これは、テトリスという視空間ゲームが、単なる気晴らしではなく、脳の視覚イメージ処理に直接競合していることを示唆しています。
安全性についても確認されています。
ICTIを受けたことで、新たな症状が悪化したり、重大な副作用が増えたりしたという証拠はありませんでした。
この研究の大きな意義は、治療の「軽さ」と「広げやすさ」にあります。
ICTIは、最初に一度ガイドを受ければ、その後は自分一人でも続けられるように設計されています。
タブレットやパソコンがあれば実施できるため、専門治療者が不足している地域でも導入しやすいと考えられます。
もちろん、この研究は医療従事者を対象にした99人の試験であり、より大きな規模や、他の人々にも同じように効果があるかは、今後の検証が必要です。
それでも、日常になじみのある「ゲーム」を使って、脳のしくみに働きかけることでトラウマを和らげるという発想は、PTSD治療の新しい可能性を示しています。
テトリスと同じように、心の中に不意に落ちてくるつらい記憶も、「回転させる」ことでうまく片付けられるのかもしれません。



























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