画像
Credit: en.wikipedia
animals plants

【青い顔&タラコ唇】絶滅危機にある「稀少なサル」に復活の兆し (2/2)

2026.02.24 12:00:20 Tuesday

前ページわずか50頭からの再出発

<

1

2

>

赤ちゃんの確認が意味するもの

そして今回、生息地保全区で行われた最新の個体数調査により、約160頭の個体が確認されました。

数としては決して多くありませんが「安定している」と評価されたことが重要です。

さらに心強いのは、調査中に複数の幼体が確認されたことです。

繁殖期外の調査にもかかわらず赤ちゃんが見つかったことは、個体群が機能的に維持されている証拠といえます。

こちらは調査で確認された実際の個体の映像。音量に注意してご視聴ください。

調査では双眼鏡やカメラトラップに加え、サーモグラフィー搭載ドローンや音響記録装置も使用されました。

また、調査区域を格子状に分割し、各チームが担当区画を重複なく調べる新手法も導入されました。これにより、より正確なカウントが可能になりました。

嬉しいことに、今回の調査では密猟の痕跡は確認されませんでした。

かつて最大の脅威だった違法捕獲は、少なくともこの地域では抑えられていると考えられます。

ただし課題は残ります。現在最大の問題は生息地の喪失です。

森林の劣化や分断を食い止め、野生動物回廊を復元しなければ、長期的な回復は難しいとされています。

慎重ながらも楽観的に

青い顔と赤みを帯びる唇は、繁殖期にオスの唇がより赤くなる社会的シグナルとも考えられています。その鮮やかな姿は、まるで森の中の小さな旗印のようです。

総個体数は依然として約250頭前後と推定され、依然として非常に脆弱な状況です。しかし、50頭から始まった保全の物語が、いま160頭の安定という形で実を結びつつあります。

保全の世界では、こうした状況を「慎重ながらも楽観的」と表現します。

森の奥で生まれた小さな赤ちゃんが、未来への希望をつないでいます。

この青い顔のサルの物語は、まだ終わっていないのです。

<

1

2

>

コメントを書く

※コメントは管理者の確認後に表示されます。

0 / 1000

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

スマホ用品

動物のニュースanimals plants news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!