「一度きりの小型化」ではなかった恐竜たち

今回の研究で分かったいちばん大きなポイントは、「アルヴァレスサウルス類は一度だけ小さくなったのではない」ということです。
むしろ、「ある小ささの範囲の中で、枝ごとに何度も小さくなったり、少し大きくなったりしてきた」という、ジグザグした体重の歴史を持っていたと考えられます。
ミネソタ大学のマコビッキーさんは、このアルナシェトリの標本について、「長いあいだ欠けていたピース」や「ロゼッタストーン(むずかしい文字を読み解く決め手になった石)」にたとえています。
バラバラの骨しかなかった一族に、頭からしっぽまでそろった小さな亜成体が加わったことで、古い標本の意味づけや進化モデルを、一度立ち止まって整理し直せるようになったのです。
かつては、「変な小さな恐竜」として片づけられがちだったこのなかまのイメージを、「小ささをうまく使って生きてきた多様な小型ハンターたち」という、より立体的な姿に変えてくれたことです。
もう一つは、断片標本ばかりのグループに、たった一体でも良い標本が加わるだけで、なかまどうしの関係や大陸への広がり、体の大きさの歴史をここまで整理し直せる、という「化石一体の力」を示したことです。
今この瞬間も、世界のどこかの地層や博物館の棚の奥で、まだ名前の付いていない小さな骨が、次の「カギとなる標本」として出番を待っているのかもしれません。




























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