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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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「脳に腫瘍がある」突然聞こえ始めた声ーー実際に病院で検査した結果…

2026.04.17 12:00:58 Friday

もし、どこからともなく「あなたは病気です」と告げる声が聞こえたら、あなたはそれを信じるでしょうか?

イギリスで報告されたある症例では、40代の女性が突然、頭の中で響き始めた「声」に導かれるようにして病院を訪れ、その結果、実際に脳腫瘍が見つかったのです。

この不可思議なケースは、脳と心の関係の奥深さをあらためて浮き彫りにしています。

Diagnostic dilemma: A woman heard voices telling her she had a brain tumor ‪—‬ and scans confirmed she did https://www.livescience.com/health/diagnostic-dilemma-a-woman-heard-voices-telling-her-she-had-a-brain-tumor-and-scans-confirmed-she-did
Hip, Hip, Hippocrates: extracts from The Hippocratic Doctor(PDF) https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/instance/2128009/pdf/9448541.pdf

突然、脳内に聞こえ始めた「声」

すべての始まりは、ごく普通の読書中の出来事でした。

女性は突然、聞き覚えのない声を耳にします。

その声は女性にこう語りかけたといいます。

「どうか怖がらないでください。

こんなふうにあなたに話しかけるのは驚くかもしれませんが、これが私に思いつく最も簡単な方法だったのです。

私と友人はかつてグレート・オーモンド・ストリート小児病院で働いていました。あなたを助けたいのです」

女性によると、その姿の見えない声は、自分が信頼できる存在であることを示そうと、彼女が知らなかった3つの情報を提示し、それを確認すれば「この声が真実を伝えている証拠になる」と説明しました。

女性がそれらを調べると、実際にすべて正しいことが確認されました。

しかし、声の正体は不明であり、女性は強い不安を感じます。

自分は精神的な異常をきたしているのではないかと考え、一般医を受診した結果、精神科へと紹介されました。

精神科医は彼女を「機能性幻覚性精神病」と診断します。

これは、脳の損傷など明確な身体的原因が確認されないまま、現実との接触が揺らぐ状態です。

抗精神病薬とカウンセリングによる治療が開始され、2週間後には一度、声は消えました。

ところが、その後の休暇中に再び声が現れます。

今度は「すぐに帰宅して医療を受けるべきだ」と強く訴えかけてきました。

帰宅後も声は続き、ついには具体的な住所を示して女性を導きます。

その場所は、脳のCT検査を行う病院の部門でした。

声は「あなたには脳腫瘍がある」と明言し、検査を受けるように促します。

女性は精神科医のもとへ戻りますが、当初、医師は検査の必要性に懐疑的でした。

高額な検査であり、医学的な根拠も乏しいと判断されたためです。しかし最終的には検査が実施されることになります。

次ページ幻覚が告げた内容は「すべて正しかった」

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