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”最後の一滴”まで使いたいなら、どれくらい容器を逆さにしておくべき? / Credit:Canva
physics

”最後の一滴”まで使いたいならどれくらい待つべき?物理学者が研究 (2/2)

2026.03.10 06:30:10 Tuesday

前ページ調味料ボトルが残り少ないなら、「どれくらいの時間」逆さにすべき?

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中華鍋の水切りは、どれくらい待てばいい?

研究者たちがもう一つ調べたのは、中華鍋を洗ったあとの切りです。

ある研究者は、鍋を布で拭いて乾かすと、こびりつきを防ぐ油の層を落としてしまうおそれがあるため、別の方法を使っていました。

まず水を捨て、そのあと少し待って、底に集まった水をもう一度捨てるというやり方です。

この方法のポイントは、待つ時間です。

短すぎると、内側に残った薄い水膜がまだ十分に底へ集まっていません。

逆に長く放置しすぎると、水が蒸発するあいだに鍋が錆びやすくなります。

そこで研究チームは、流体力学の式を使ったコンピュータシミュレーションで、水膜がどう動くかを計算し、再び水を捨てるまでの最適な待ち時間を見積もりました。

その結果、最適な待ち時間は約15分でした。

研究者はふだん1〜2分ほどしか待っていなかったため、この結果に驚いたと語っています。

経験的にやっていた「二度捨て」は方向としては正しかったものの、物理学的に見ると、もっと辛抱強く待つ必要があったわけです。

今回の研究がおもしろいのは、台所のちょっとした面倒くささが、きちんと数式と実験で説明されたことです。

調味料の最後の一滴が出にくいのも、中華鍋の水切りにコツがあるのも、どちらも薄い液体の膜の流れが関わっていました。

「もし、明日の朝にパンケーキを食べる予定なら、残り少ないメープルシロップの瓶は前の晩から逆さにしておいたほうがいい」

そんな半分冗談のような助言が、今回は案外まじめな物理学の結論になっているのです。

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