「考えすぎるほど苦しくなる」仕組みとは?
一方で、ネガティブな側面では明確な傾向が確認されました。
自己反省のレベルが高い人ほど、うつや不安の指標も高い傾向があったのです。
なぜこのような結果になるのでしょうか。
研究者たちは、「気づきの増加」が関係している可能性を指摘しています。
内省を深めると、これまで意識していなかった不安や悲しみに気づくようになります。
さらに重要なのは、内省の「質」です。
心理学では、内省には大きく分けて2種類あると考えられています。
ひとつは、自分の経験から新しい理解を得る「洞察型」の内省です。
もうひとつは、自分の問題や嫌な感情を繰り返し考え続ける「反すう(ルミネーション)」です。
今回の分析では、後者の「反すう」を強く測る質問票を用いた研究ほど、うつや不安との関連が強く現れていました。
つまり、「考えること」そのものではなく、「同じ悩みをぐるぐる考え続けること」が問題だった可能性があります。
どのように「自分を見つめる」べきか
では、私たちは自分について考えるのをやめるべきなのでしょうか。
結論はそう単純ではありません。
研究者たちは、内省とメンタルヘルスの関係は直線的ではない可能性を指摘しています。
適度な内省は有益ですが、過剰になると逆効果になるという「量の問題」があるかもしれないのです。
また、現在の研究では「内省が不安を引き起こすのか、それとも不安な人が内省しやすいのか」という因果関係は完全には解明されていません。
今後は長期的な追跡研究によって、この関係を明らかにする必要があります。
それでも今回の研究が示すメッセージは明確です。
自分を理解しようとする行為そのものが悪いわけではありませんが、そのやり方や程度によっては、心を追い詰める方向に働いてしまうのかもしれません。































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