私たちの脳内にある「内部GPS」とは?
今回の研究の焦点となったのは、研究者が「内部GPS」と呼ぶ、脳内のナビゲーションシステムです。
私たちは普段、目印がない場所でも、自分がどの方向にどれくらい移動したかをもとに現在地を推定しています。
この能力は「経路統合(けいろとうごう)」と呼ばれ、主に、内嗅皮質(ないきゅうひしつ)という脳領域が担っています。
内嗅皮質には「グリッド細胞」と呼ばれる神経細胞があり、これらは空間を格子状に区切るように活動します。
この働きによって、私たちはあたかも地図を見ているかのように、自分の位置を把握できるのです。
今回の研究では、健康な成人男性40人を対象に、コルチゾール(ストレスホルモン)を投与した場合と、プラセボ(偽薬)を与えた場合を比較しました。
参加者は仮想空間の中で移動し、見つけたリンゴを持って元の場所へ最短距離で戻るという課題に取り組みます。
このとき、研究者たちはfMRI(機能的磁気共鳴画像法)を使って脳の活動も同時に測定しました。






















































