いま科学が言える、いちばん面白い答え

では最終的に、「ある個体から別の個体に記憶が移ることはあるのか?」という問いに、科学はどう答えるのでしょうか。
いまの科学が出している答えは、「ある意味ではYESだけど、みんなが想像するような派手な意味ではNO」です。
つまり、SF映画のように「昨日の楽しかった記憶」を注射で他人に移す、という現象はまだ確認されていませんし、かなり現実味が薄い話です。
しかし、「記憶そのもの」ではなく、「記憶をつくる土台となる感受性」や「刺激への反応性」、「脳が学びやすくなる状態」のようなものが物質を通じて移ることは、少なくとも動物研究では複数の系で示されています。
アメフラシの実験でも、若い血や血しょうを使った若返りの研究でも、父親の体験が子に伝わる研究でも、伝わっているのは「記憶の具体的な内容」ではなく、「脳の反応を決める設定」です。
例えるなら、記憶というのは映画のようなもので、映画そのものを丸ごと別の人の頭にコピーすることは難しいですが、「その映画が感動的に感じやすくなるように感受性を高める」ことや、「怖いシーンでより強く反応しやすくする」ことなら可能だ、ということです。
これが現代の科学が示している最も面白く、正直な答えです。
記憶そのものはまだ自由に受け渡せませんが、経験が脳だけではなく、血液や細胞の物質を通じて体全体に影響を及ぼし、さらにその一部は子孫にまで影響を残す可能性があるのです。






























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