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Credit: canva
health

ADHDの症状は3つでなく「9つのカテゴリー」に分けられる

2026.04.10 06:30:50 Friday

「集中できない(不注意)」「落ち着きがない(多動性)」「衝動的に行動してしまう(衝動性)」

ADHD(注意欠如・多動症)は、この3つの特徴で語られることが一般的です。

しかし最新の研究は、こうした理解があまりにも単純すぎる可能性を示しました。

豪メルボルン大学(The University of Melbourne)らの最新研究で、ADHDの症状は従来の3分類ではなく、実際には「9つのカテゴリー」に分けられることが明らかになったのです。

では、残りの6つは何なのでしょうか?

研究の詳細は2026年2月5日付で学術誌『Irish Journal of Psychological Medicine』に掲載されています。

New Study Finds That ADHD Has 9 Categories of Symptoms https://www.psychologytoday.com/us/blog/brain-curiosities/202604/new-study-finds-that-adhd-has-9-categories-of-symptoms
ADHD symptom manifestation in adulthood: moving beyond conceptualisations of inattention and hyperactivity/impulsivity https://doi.org/10.1017/ipm.2026.10175

ADHDは「3つの症状」では説明できない

これまでADHDは、不注意・多動性・衝動性という3つの症状群で説明されてきました。

診断基準である『精神障害の診断と統計マニュアル(DSM)』も、この枠組みに基づいています。

しかし今回の研究では、ADHDと診断された成人を対象にインタビューを行い、「本人の体験」に基づいて症状を分析しました。

その結果、症状は既知の3つを含め、以下の9つに分類できることが示されました。

・不注意

・多動性

・衝動性

・整理の困難(計画を立てる・整理することが難しい)

・物忘れ

・始動困難(やることがわかっているのに始められない)

・感情の不安定さ

・時間感覚のズレ(時間の感覚がわからず、約束の時間に遅刻したり、作業時間をオーバーする)

・睡眠の質の低下(思考の過活動により、なかなか寝付けない)

注目すべきなのは、このうち診断基準で中心的に扱われているのは最初の3つだけであり、残りの6つは十分に考慮されていない、あるいはほとんど扱われていない点です。

特に「感情の不安定さ」や「時間感覚のズレ」「睡眠の問題」は、患者にとって日常生活に大きな影響を与えるにもかかわらず、診断では見落とされやすいと指摘されています。

つまり現在の診断は、ADHDの一部しか捉えていない可能性があるのです。

次ページなぜ6つの症状は見過ごされてきたのか?

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