「ひきこもり」は日本から誕生して世界語になった
現代ではひきこもりというものが、部屋に閉じこもって遊んでいる人のようなイメージで語られることがあります。
そのため、ひきこもりは無理やり親が家から追い出せというような暴論を述べる人たちも見られます。
しかし、ひきこもりが日本で社会問題として強く意識されるようになった1990年代はネット環境もなかった時代です。
当時この言葉でイメージされていたのは、学校や就職でつまずいた若者が、長いあいだ自宅にこもり、社会とのつながりを失っていく姿でした。初期の研究でも、ひきこもりは日本社会の家族構造や教育、就労環境と深く結びついた現象として論じられており、その中心にあったのは「快適な部屋に留まること」よりも、外の世界から退いていく社会的撤退の側面でした。
この型では、部屋の中は必ずしも快適な楽園ではありません。そこはむしろ、失敗や評価から逃れるための避難所であり、動けなくなった時間が沈殿する場所でした。
このタイプのひきこもりは、抑うつ、不安、自己効力感の低下などと結びつきやすい傾向が示されています。
実際、最近発表されたトルコの若年成人を対象にした研究(Artan,2026)でも、気分の落ち込みが強い人ほど、人づきあいや外出などの社会とのつながりを保ちにくく、強いストレスや失敗から立ち直る力が弱いほど引きこもり傾向を強めていることが報告されています。
そのため、近年の研究では、ひきこもりを一律に病理として扱うのではなく、病的なひきこもりと、必ずしも強い苦痛や機能障害を伴わない非病的なひきこもりを分けて考える必要性が論じられています。


























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