「いつ体重が増えたか」が需要だった
肥満が健康に悪いことは、すでによく知られています。
心臓病や糖尿病、一部のがんのリスクを高めることも、これまで多くの研究で示されてきました。
ただ、今回の研究が見たのは、ある時点で太っていたかどうかではありません。
研究チームが注目したのは、人生の中で体重がどのように増えていったのか、そして肥満が何歳ごろ始まったのかという点でした。
研究には、スウェーデンの約62万人が参加。
対象者は17歳から60歳の間に少なくとも3回以上、体重の記録が残っていた人たちです。
記録の多くは医療機関や徴兵時などで実際に測定された値で、過去を思い出して答える自己申告よりも信頼しやすいデータでした。
研究チームは、こうした記録をもとに、17歳から60歳までの体重の増え方を推定。
さらに、BMIが30以上になった最初の時点を「肥満の始まり」として、その年齢も調べています。
そのうえで、研究では主に3つの観点から分析が行われました。
1つ目は、17歳から60歳まで体重がどんなカーブで増えていったか。
2つ目は、肥満が17〜29歳、30〜44歳、45〜60歳のどこで始まったか。
3つ目は、17〜29歳、30〜44歳、45〜60歳の各時期に、どれだけ体重が増えたかです。
そして、これらがその後の全死亡や、心血管疾患、がん、2型糖尿病などによる死亡とどう関係するかを調べました。
結果ははっきりしていました。
体重が大きく増えていく人ほど死亡リスクは高く、特に若い時期の増加と、若い時期の肥満開始が強く関係していました。
17〜29歳で肥満になった人は、60歳まで肥満にならなかった人と比べて、全体の死亡リスクが男女とも約1.7倍高くなっていたのも驚きです。
つまり今回の研究は、「どれだけ太ったか」だけでなく、「いつ太ったか」が重要だと示したのです。
では、どの年代の体重増加がどれほど強く影響し、男女でどんな違いがあったのでしょうか。





























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