なぜ同じカロリーでも太るのか、マウスの体の中で起きていた変化とは?
研究チームが注目したのは、エネルギー消費量です。
呼気ガス分析の結果、高炭水化物食品に偏った食事をしていたマウスは、活動量が大きく変わらないにもかかわらず、エネルギー消費量が低下していました。
これは、同じように動いていても、体がエネルギーをあまり使わなくなっていたことを意味します。
つまり今回の体重増加は、単純な食べ過ぎではなく、体の「燃やし方」が変わったことで起きていた可能性があります。
体の中では、さらにいくつもの変化が起きていました。
血液中では脂肪酸が増える一方で、必須アミノ酸の濃度が低下していました。
研究チームは、マウスが標準飼料をあまり食べず、小麦粉などに偏ったことで、アミノ酸の摂取バランスが崩れた可能性があると考えています。
また肝臓では、脂肪酸を合成する遺伝子や、脂質を体内に運ぶ遺伝子の発現が増加していました。
顕微鏡で観察すると、肝臓には脂肪の粒が多数見つかっており、体がエネルギーを使うよりも、ため込みやすい状態に傾いていたことがうかがえます。
こうした結果をまとめると、嗜好性の高い高炭水化物食品に食事が偏ることで、栄養バランスが崩れ、エネルギー消費が落ち、脂肪をため込みやすい代謝状態へ移っていた可能性があります。
興味深いのは、この変化が固定されたものではなかった点です。
小麦粉の摂取を中止すると、体重増加は速やかに止まり、脂肪の蓄積や血液中の指標も改善に向かいました。
これは、小麦中心の偏った食べ方から、よりバランスの取れた食事に戻すことで、体の状態も比較的早く立て直せる可能性を示しています。
ただし、この研究には限界もあります。
実験はあくまでマウスで行われたものであり、人間でまったく同じことが起きるとまでは言えません。
また、今回使われたのは精製された小麦粉や米粉で、全粒粉や食物繊維を多く含む食品、あるいはタンパク質や脂質と組み合わせた実際の食事とは条件が異なります。
今後は、人間を対象に、こうした代謝変化がどの程度当てはまるのかを確かめる必要があります。
今回の研究が示しているのは、「パンが悪い」「米が悪い」という単純な話ではありません。
むしろ、嗜好性の高い高炭水化物食品に偏った食べ方そのものが、体の代謝を変えてしまう可能性があるという点です。
太るかどうかはカロリーだけで決まるのではなく、食事の偏りも大きく関係しているのです。



























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