「人類のゆりかご」は地質が作った?
この研究がさらに興味深いのは、人類進化との関係です。
トゥルカナ地溝帯は、これまでに1200点以上の初期人類(ホミニン)の化石が見つかっている地域であり、「人類進化のゆりかご」とも呼ばれてきました。
従来は、この地域が特別に進化に適した環境だったため、重要な場所になったと考えられてきました。
しかし今回の研究は、別の可能性を示しています。
研究によると、ネッキングが始まったのは約400万年前で、大規模な火山活動の後でした。
この時期、地殻が薄くなることで地面が沈み、細かい堆積物が急速に積もるようになります。
こうした環境は、遺骸を壊さずに埋め、長期間保存するのに非常に適しています。
つまりトゥルカナ地溝帯は「進化が特別に起きた場所」というよりも、「進化の記録が残りやすかった場所」だった可能性があるのです。
これは人類進化の解釈にとって重要な視点の転換です。
もしこの仮説が正しければ、アフリカ各地で同様の進化が起きていたにもかかわらず、単に記録が残らなかっただけという可能性も浮かび上がります。
さらに研究では、現在のリフティング以前にも地殻が弱められる過去の活動があったことが示されました。
大陸分裂は一度の出来事ではなく、長い時間をかけて段階的に進むプロセスであることが明らかになってきています。
アフリカ大陸の完全な分裂は、まだ数百万年先の出来事です。
しかしその“決定的な一歩”は、すでに踏み出されているのかもしれません。


























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