高齢者の昼寝で「注意すべきパターン」が浮かび上がる
昼寝には、良いイメージがあります。
短い昼寝は眠気を和らげ、注意力や作業効率の回復に役立つことがあります。
とくに睡眠不足の日には、昼寝が午後を乗り切るための小さな助けになることもあります。
一方で、高齢者の昼寝については、以前から少し気になる報告もありました。
長い昼寝や頻繁な昼寝が、神経変性疾患、心臓や血管の病気、全身の健康状態の悪化と関連する可能性が指摘されていたのです。
ただし、これまでの研究には大きな弱点がありました。
それは、多くが「自分はどれくらい昼寝しているか」という自己申告に頼っていたことです。
昼寝は本人の記憶だけでは正確に把握しにくい習慣です。
「少し目を閉じただけ」と思っていても実際には眠っていることがありますし、反対に「寝た」と思っていても、ただ静かに休んでいただけの可能性もあります。
そこで今回の研究チームは、腕時計型の活動量計を使い、参加者の活動と休息のパターンから昼寝を推定しました。
対象となったのは、アメリカ・イリノイ州北部に住む56歳以上の1338人です。
参加者は平均して約9.6日間、腕に活動量計を装着。
研究では、午前9時から午後7時までに検出された睡眠を「昼寝」と定義し、昼寝の長さ、回数、日ごとのばらつき、そして昼寝が多い時間帯を調べました。
さらに研究チームは、参加者を最大19年追跡し、その後の死亡リスクとの関連を分析しました。
このとき、年齢、性別、教育年数、人種、夜間睡眠、体内リズム、体格指数、うつ症状、慢性疾患、薬の使用、身体活動、日常生活の障害など、結果に影響しそうな要因も統計的に調整しています。
その結果、昼寝が長い人、昼寝の回数が多い人、そして午前中に昼寝をする傾向がある人では、死亡リスクが高い傾向が見られました。
では、どのような昼寝がリスクの高さと結びついていたのでしょうか。
なぜ昼寝が死亡リスクと関連しているのでしょうか。
より詳細な結果を見ていきます。



























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