「ホタルの発光」は少なくとも白亜紀には完成していた?
これまでにも、白亜紀の琥珀からホタルの可能性がある化石は報告されていました。
しかし、それらが本当に現代のホタルにつながるルキオリナ亜科なのかについては、疑問が残っていました。
今回の化石は、特徴がより明確で、ルキオリナ亜科として確実性の高い白亜紀化石とされています。
この発見が面白いのは、ホタルの「光るしくみ」が、少なくとも白亜紀の段階でかなり完成された形をしていたことです。
現代のホタルの光は「ルシフェリン」という物質と「ルシフェラーゼ」という酵素などが関わる化学反応によって生まれます。
今回の化石から化学反応そのものを直接見ることはできませんが、発光器の構造が現代のホタルに近いことから、当時のホタルも何らかの発光シグナルを使っていた可能性が高いと考えられます。

夜の森で光ることには、さまざまな意味があります。
仲間に自分の存在を知らせることもあれば、異性への求愛に使われることもあります。
また、捕食者に対して「食べてもおいしくない」と警告する役割を持つ場合もあります。
もちろん、9900万年前のホタルが現代のホタルとまったく同じ点滅パターンで求愛していたとまでは言えません。
しかし、発光器がすでに備わっていたことは、白亜紀の夜にも小さな光のコミュニケーションがあった可能性を示しています。
恐竜時代というと、巨大な肉食恐竜や翼竜、シダ植物の森を思い浮かべがちです。
けれど、その足元や木々の間では、数ミリの小さな甲虫たちが、すでに淡い光を瞬かせていたのかもしれません。
この化石は、恐竜時代の世界が巨大生物だけの舞台ではなかったことを教えてくれます。
白亜紀の夜には、私たちが夏の風物詩として見ているホタルの光につながる、小さなランタンたちもまた存在していた可能性があるのです。




























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